花についての話 |
「今昔物語」にはこんな話があります。 仲の良い二人の兄弟のお母さんが、重い病気にかかり亡くなってしまいました。兄弟は心を込めて弔い、それから雨の日もお墓参りをかかしませんでした。 しかし、勤めている兄は毎日お参りをすることができず、兄は、母を亡くしたという悲しみごと忘れようと、ワスレグサを墓前に植えました。反対に弟は、ワクレヌクサ(シオン)を植え、お母さんを忘れないようにとお墓参りを続けました。ある夜、弟の夢に鬼が出てきて「親孝行の気持ちのご褒美に、明日のことが前の夜にわかる力をさずけよう」
鬼は、弟に予知能力を授け、その力で弟は幸せに暮らしたということです。 |