花についての話 |
リンドウの花は、天気が良い時に花が咲き、あいまいな天気や夜間は、花を閉じる性質があります。その性質を真面目に全うするところから、花言葉の昔、「誠実」「貞節」が生まれたと言われています。
昔話ですが、日光の山奥で、修行者の役小角(えんのおづぬ)という者が、リンドウの根が病気に効くことを発見したと言い伝えられています。 ある日、役小角が山道を歩いていると1匹のウサギが現れて、雪の中からリンドウを掘り出して舐めていました。ウサギに何をしているのかと問うと、主人が病気になってしまったので、リンドウをさがしていると答えて走り去ってしまいました。
役小角はリンドウの根を持ち帰り、試しに病人に飲ませてみたところ、病気にとてもよく効きました。『これはきっと二荒神のお告げに違いない』と役小角は確信しました。こうしてリンドウの根が病気に効くとされ、日光では霊草として貴重な存在になったのです。
敬老の日に、リンドウが贈られるのは、長生きをしてほしいと願う思いからだと言われています。 |