花についての話 |
ギリシャ神話にスポーツ好きの青年が登場します。彼の名前はヒアキントスといいました。
太陽の神アポロンと西風の神ゼフロスは、この青年が大変気に入っていましたが、2人でこの青年を取り合うようになりました。
結局、ヒアキントスはアポロンといつも一緒にいるようになったのですが、そんな二人を見て、ゼフロスは腹立たしく思っていました。
そこで、アポロンが投げた円盤を、ゼフロスの起こした風で軌道を変え、ヒュアキントスの額を直撃させてしまいます。
医学神であるアポロンは必死に治療を試みますが、ヒュアキントスの流す血が多すぎて、懸命の治療の甲斐なく、ヒュアキントスは死んでしまいます。アポロンは悲しみ、『私の悲しみを刻んだ花に生まれ変わり、記憶の中で生き続けるのだ』と言うと、ヒュアキントスの流した血から、ヒアシンスが生まれました。
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