花についての話 |
デージーは「デイズ アイ(日の目)」が語源だとも言われています。朝が来て陽光を受けると花が開き、太陽が沈んで夜になったり、曇りの日には花が閉じるという性質から、こう呼ばれるようになりました。
「希望」という花言葉も、こんなところから生まれたのでしょう。
ある春の日、木の精ペリデスは恋人のエフェギュースと楽しく過ごしているときのことです、そこを通りかかった果樹の神(四季の神)ウェルトームヌスがペリデスを一目見るなり、彼女の美しさの虜になってしまいました。
ウェルトームヌスは「おまえを私のものにできるなら、命も惜しくない」とまで言いだし、あの手この手で言い寄りました。彼女は、エフェギュースを深く愛していましたからウェルトームヌスの愛に応えることはできません、しかし相手は神です身を守る手だてはありません。
そこでペリデスは貞操の女神アルテミスに助けを求め「私は、エフェギュースを愛しています、どうか私をお守り下さい」と祈りました。
女神アルテミスはペリデスの願いを聞きとどけ、ヒナギクに変えてしまったのだといいます。 |