花についての話 |
タンポポの綿毛は、恋占いに使うことから、「愛の神託」の花ことばがあります。また、綿毛がふわふわと遠くへ飛んでいってしまうことから、「別離」の花言葉もあります。
(タンポポと南風の話)
ある春の日、なまけ者の南風は、野原に佇む黄色い髪の美しい少女を見つけ、一目で恋に落ちてしまいました。実は、少女はタンポポだったのですが、それに気づかない南風は、毎日毎日、息をするのも忘れるぐらい夢中になって、少女を見つめ続けました。しかし、気がつくと少女は白髪の老婆になっていました。南風は、悲しみのあまり大きなため息をつきました。すると、そのため息に飛ばされて、白髪の老婆もいなくなってしまったそうです。 |